おいしいおだんご

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すきな人とだと、何時間電話しても飽きないの

 

と、言っている女の子がいて、ああなんて世界はきれいなんだろうと、何だかわたしはまるっと救われた、のです。

 

わたしのすきな人はわたしのいちばんの人で、でもそれはほかの人のいちばんの人じゃなくて(何人かにとってはそうかもしれないけど)、みんなそれぞれいちばんの人がいて、そんなの普通のことなのだけど、何だかそれがどうしようもなく大切なことな気がして。

 

「何時間電話しても飽きないの」。なんて、なんて素敵で、なんて力強いのだろう。その少し皮が剥けた唇から、ピンク色の唇から生まれたそのきれいなことばは、ただひとかけらの産声も上げずにこの上ない愛を叫んでいるのだ。すてきだなあ。

 

地域の盆踊りの練習の太鼓の音がきこえる、電車の窓から海に沈む夕陽が見える、すきな人となら何時間でも電話できる気がする、たまには汚いものを探してもいいのだけれど、できるだけ、ふんわりと、わたしはそういうきれいなものに包まれて生きたい。